2026.09.15

【実績紹介】過去の企業動画を見直す② 北海道ガス様の動画

今回は、前回に引き続き北海道ガス株式会社様の風力発電プロジェクトを撮影・編集した企業動画について、制作当時を振り返りながらご紹介します。

もともとは記録用として始まった撮影でしたが、完成した映像をきっかけに広報用動画としても活用いただくことになりました。

ドローン撮影や深夜の運搬、タイムラプスなど、長期間にわたる現場でどのような工夫をしたのか。撮影・編集の裏側も交えながらお話しします。

 

 

【依頼の経緯】

 

前回のローリー車の動画を担当されていた方から、「今回の風力発電のPRもぜひお願いしたい」とお声がけいただいたのがきっかけです。

 

▼ローリー車の企業動画の実績紹介はこちら▼

 

実はこの撮影も、最初から広報用の動画を作ることが目的ではなく、当初は記録として残すための撮影でした。

ただ、撮影した素材を編集したものをご覧いただいた結果、「広報用としても使いたい」ということになり、現在はYouTubeでも公開していただいています。

今回もカット事に動画を追いながら、制作の裏話をブログにまとめましたので、よろしければごらんください。

 

 

●タンカーのカット

 

 

 

【ドローン撮影】

 

石狩湾新港の樽川ふ頭で、資材を運んでくるタンカーをドローンで撮影しました。

ここは北海道ガスさんの私有地ではないため、当然ですが、ふ頭の関係者の方などに事前に許可を取り、飛行する時間帯や高度についても申請しています。

飛行ルートについても、当日になって考えるのではなく、事前にいくつかのパターンを想定しておきます。

撮影の幅を広げられるよう、実際に使う範囲よりも少し広めに飛行ルートを考えておくこともあります。

また、ドローンには飛行高度に関するルールもありますので、そうした条件を確認したうえで申請・撮影を行っています。

ちなみに、動画に登場するこのタンカーは、風力発電設備の資材を搬入しているところです。

 

 

●資材の荷卸し作業

 

 

資材を荷卸しする場面では、ドローンと通常のカメラを使って撮影しています。

実際の作業自体はかなりゆっくり進むため、そのまま撮影すると、映像としてはあまり動きがありません。

そこで、ドローンの撮影位置を変えたり、カメラ自体を動かしたりすることで、映像の中に動きを作っています。

実はこのときの撮影は、ほぼ私一人で行っています(笑)

 

もちろん現場は一発撮りなので、「あとでもう一度お願いします」ということはできません。

そのため、撮影している段階から最終的な編集をイメージしながら、「この画の次には、この角度が欲しい」と常に考えながら撮っています。

撮影と編集を一貫して行っているからこそ、完成形をイメージしながら現場で判断できるのは、私たちの強みの一つだと思っています。

 

 

 

●設置場所への運搬

 

 

資材を設置場所へ運搬する場面では、一般公道への影響をできるだけ抑えるため、深夜の撮影となりました。

トラックには小型カメラを取り付け、車両側から見た映像も撮影しています。

また、走行しているトラックを外から撮るには、トラックより先に撮影場所へ移動しておかなければなりません。

そこで、あらかじめ走行ルート上に定点カメラを設置しておきました。

おおよその通過時間は事前に把握できるので、その時間帯はカメラを回し続け、トラックが通過する瞬間を押さえています。

運搬ルートには、特に慎重な操作が必要になる難所もありましたので、そうした場面もしっかり撮影しました。

ざっとまとめるとこのときは、

・私自身がトラックについて移動しながら撮影するカメラ

・望遠レンズを付けた一眼レフカメラ

・トラックに取り付けた小型カメラ

・あらかじめ設置しておく定点カメラ

など、4つのカメラを使い分けています。

同じトラックの移動でも、いろいろな視点から撮っておくことで、編集したときに単調にならなくなるということです。

 

 

【風車の組み立て】

 

 

組み立ての撮影では、望遠系のカメラと通常撮影用のカメラに加え、小型カメラも使用しました。

さらに今回は、構成上動画に入りませんでしたが、通常の動画撮影とは別に、提案用にタイムラプス撮影用のカメラも設置していました。

風車の組み立ては、建築現場と同じように数日間かけて進んでいきます。そのすべてを通常の映像で見せてしまうと非常に長くなってしまうため、長時間の変化を短時間で見せられるタイムラプスを提案の幅を広げるために取り入れました。

企業様側でも、完成した動画をどのように使うかによって素材を柔軟に取捨選択できるよう、通常撮影だけでなく、こうした別パターンの映像もできるだけ残すようにしています。

実際に使われてている動画では、組み立て工程そのものが長いため、「どこを見せれば作業内容が伝わるか」「どこまで見せれば冗長にならないか」という点は特に意識しました。

長い工程をそのまま見せるのではなく、必要な部分をコンパクトにまとめ、初めて見る方にも分かりやすい構成にしています。

なお、寄りの画が多いため分かりにくい部分もありますが、この組み立ての場面では、基本的にドローンを使わず地上から撮影しています。

 

 

【完成直前】

 

 

風車のプロペラは、風が強いと取り付けることができません。

そのため、現場の状況を見ながら作業が進んでいきます。

ちなみにこのカットに入る前の朝日のカットは最初から撮影計画に入れていたわけではなく、現場で朝日を見たときに「これは使える」と思い、その場の判断で撮影しました。

長い作業を経て日付が変わったことも表現できますし、朝日には「これから始まる」「いよいよ完成する」というイメージも持たせられます。

さらに、朝日と一緒に北海道ガスさんのタンクも画の中に入れることで、企業の雰囲気が伝わるイメージカットとしても使えると考えました。

 

 

 

【プロペラの取り付け】

 

 

この場面ではドローンも使用しています。

ただし、現場で作業している方々の撮影とドローン撮影を同時に一人で行うのはさすがに難しいため、このときは別のカメラマンにドローン撮影をお願いしました。

一度しかない作業なので、どちらかを撮り逃すわけにはいきませんからね。

 

 

【風車の完成】

 

完成した風車も撮影しています。

ただ、動画の中に登場する「実際に風車が回っているカット」は、完成したその日に撮影したものではなく、別日に改めて撮影しています。

現場で撮れるものだけで終わらせるのではなく、完成した風車が実際に稼働しているところまで見せることで、動画としても締まりが出るようにしました。

 

 

【発電した電力を蓄える設備】

 

風力発電設備だけでなく、発電した電力を蓄えるための設備についても撮影しています。

風車そのものだけを見せるのではなく、「発電した電気がその後どのように活用されるのか」という部分まで分かるように、必要な設備も画として押さえています。

 

 

【風力発電についての説明】

 

 

風力発電の仕組みや設備について説明する部分は、撮影した映像をそのまま見せるのではなく、編集をしっかり入れています。

専門的な内容をそのまま説明すると難しくなってしまうため、映像と情報を組み合わせながら、初めて見る方にもできるだけ理解しやすい見せ方を意識しました。

 

 

【動画全体で意識したこと】

 

今回の動画は、風力発電設備が完成するまでの流れを、見ている方にも分かりやすく伝えるため、基本的には時系列に沿って構成しています。

資材が運ばれてきて、設置場所へ運搬され、組み立てられ、最終的に風車が完成する。

この流れを追うだけでも、かなり大規模なプロジェクトだったことが伝わります。

その一方で、設備だけを格好良く見せる動画にはしたくありませんでした。

現場で作業されている方々や、北海道ガスさんがどのようにこの事業に関わっているのかが、きちんと見える動画にしたいと思っていました。

また、実際の風車はかなり大きいので、そのスケール感も伝えたいポイントでした。

地上からの映像だけでは大きさが伝わりにくい場面ではドローンも使用し、人や周囲の設備との対比を見せながら、風車の大きさを感じてもらえるようにしています。

もちろん、制作するにあたっては、ほかの風力発電設備の組み立て動画などもいろいろと調べました。

風車がどのような順序で組み立てられるのかも含めて事前に情報収集し、「どの場面を撮っておくべきか」を考えたうえで現場に入っています。

 

 

【長期間のプロジェクトだからこその見せ方】

 

今回の撮影は、一日や二日で終わるものではありません。

長期間にわたるプロジェクトだったため、動画の中には、あえて季節の移り変わりが分かる画も入れています。

例えば、すすきが生えている景色や雪景色などです。

「半年かけて撮影しました」と文字で説明しなくても、周囲の景色が変わっていくことで、長い時間をかけて完成したプロジェクトであることが自然に伝わります。

こういった部分も、映像ならではの表現だと思います。

 

 

【機械だけではなく、人の手も見せる】

 

大きな風車の建設というと、巨大なクレーンなどの重機だけで組み立てているイメージを持たれるかもしれません。

ですが、実際の現場を見ていると、人の手で行っている作業もたくさんありました。

そうした作業員の方々の手元や細かな作業もしっかり撮影しています。

大きな設備が完成する迫力だけではなく、その裏側で人がどのように関わっているのかも伝えたいと思ったからです。

 

【余談】お客様からの嬉しい声

 

ちなみに、完成した動画は、竣工式でも上映していただいたとのことです。

当初は記録用として始まった撮影だったので、このような形で多くの方に見ていただける動画になるとは、最初は想定していませんでした。

上映後には、参加されていた皆さんから拍手もいただけたそうです。

制作した側としても、非常にありがたいですし、長期間撮影してきたものが一つの形になって、多くの方に見ていただけたことは嬉しかったですね。

 

 

 

【札幌で企業動画・PR動画の制作をご検討の方へ】

 

コブラ映像札幌では、企業PRやイベント、建設・設備の記録など、現場の流れや魅力が伝わる映像制作を行っています。

撮影から編集まで一貫して対応しているため、完成形をイメージしながら必要なカットを現場で判断できるのも強みです。長期間のプロジェクトでも、撮影を重ねながら内容をブラッシュアップしていきます。

「記録用に撮影したい」「広報にも活用できる動画にしたい」といった段階からでもご相談いただけます。

札幌で企業動画・PR動画をご検討の方は、お気軽にお問い合わせください。

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