2025.11.07
プロが教える動画編集のタイムライン整理術
弊社にも若いスタッフがいますが、たまに編集作業を見てると「こうするといいのに!」と思うことがあります。動画編集を始めたばかりの方や、もっと効率的に編集を行いたいと思っている方へ。 今回は、プロの動画編集者が使う「タイムライン整理術」の一部をご紹介します。 映像制作の現場で実際に使われているテクニックを、分かりやすく解説しますので、ぜひ最後までお読みください。
① 整理・短縮テクニック 既存機能を使う
動画編集の際に、タイムラインをスッキリとまとめるのは非常に重要です。
例えば、「こっからここまでのクリップをもう少し短くしたいな…」という時、ついつい一つずつドラッグして短くしたり、クリップをカットして時間を削ったり以外とこれを「マウスを使って手動で行ってしまう人」がいます。

マウスを使ってドラッグなどをすると、小さい隙間が生まれたり、くっつけようとしたクリップの一部が削れてしまったりと、思いもよらない失敗につながります。
実は、動画編集ではこのような作業は多発しますので、大抵のソフトでは、カットして出来たクリップとクリップの隙間を右クリックして、「隙間を削除する機能」などがあります。
また、類似して、ある動画のクリップの途中をカットして削除したいときは、「リップル削除」という機能があると便利です。
リップル削除を使うと、タイムライン上の隙間を削除したいクリップをカットすると同時に自動で隙間を埋めてくれるので、作業効率がぐっと上がります。
シンプルに隙間が埋まり、スッキリとしたタイムラインになります!
② タイムラインにクリップをカットイン
新たにクリップをタイムラインに挿入する際、「すべての素材を後ろにずらして挿入したい!」ということもよくある編集作業かと思います。
そんな時に使えるのが「挿入ボタン」がどこかに無いかさがしてみましょう。
挿入ボタンを使うと、ひとつひとつ素材の位置を調整する必要がなく、自動で挿入されて他の素材が後ろに自動でずれてくれます。
これもとっても便利な機能なので、タイムライン編集の際には積極的に使ってみてくださいね。

●手動ですると、、
逆に①②のような機能を使わずに動画編集作業を行ってしまうと
微妙に相手のクリップが削れてしまい、逆に微妙に変な隙間ができてしまうことがあります。
1か所なら後から治せば良いとに思うかもしれませんが、編集はそんな簡単ではないです。
ある程度作業を終えて確認してみたら、「ここがずれてた」となると、他にも画面の切り替わりごとや全体の調整を全部見直したり、修正したりとかなり大変なはずです。
(もしかしたらそんな経験をしたこともある人がいるのでは??)
ですので、編集ソフトは日々進化して便利な機能がありますので、是非活用しましょう。
③ 音の大きさの基準を知るとラク
音声の編集も動画制作には欠かせません。編集ソフトでメーターを表示して、テレビ放送用の音量基準に合わせることが一般的です。
ただし、これがまた困ったもので実際に再生してみると、意外と音量が小さかったりすることがあります。
基本的な設定値としては、BGMの場合、音量は-20dB前後を基準にするとよいでしょう。
これはテレビ放送用の基準です。詳しくはラウドネス値という音の大小の平均値を定められています。(今回はあまり深掘りしません)
ただし、WEBのみの使用やDVDのみの納品の場合はテレビで再生すると音量が小さくて、テレビのボリュームをかなり上げなければ聞こえずらくなります。
そして、そのテレビを地上波放送に戻すと音が大きすぎてびっくりするということが起こります。
その場合、私は0dbを基準に音量調整をしています。
ちなみに、WEBでダウンロードできるBGM素材は、音量が0dbが基準になっていることが多いです。

④ 編集の流れと細かな調整
動画編集では、最初から細かくカットや調整をするのではなく、ざっくりと構成をまとめる「粗編集」からスタートするのが一般的です。
粗編集で全体の流れを確認したら、次に映像の前後を微調整していきます。
その際に気を付けたいのが、映像と音声のつながりです。映像のカットに合わせて音声もぶつ切りになってしまうと、視聴者に違和感を与える可能性があります。
ユーザー側に1連のまとまりとして見せたい場合は、音声は映像に「潜り込ませる」ようなイメージで調整すると、自然な流れを作ることができます。

ポイント:
あくまで一例!その画をどのように見せたいかで、音の表現も臨機応変に調整しよう!
画は変わるけどひとまとまり:音はつなげることで、自然に伝わる
しっかり場面が切り替わる:音も切ってしまうことで、音でも場面の切り替えがわかる
余談:タイムラインに性格も出る(笑)
実は、タイムラインには編集者の性格がそのまま表れることが多い気がします(笑)
きちんと効率的に作業を進める人のタイムラインはシンプルで見やすく、整然としています。
一方、雑に編集する人だと、タイムラインもぐちゃぐちゃになりがち。
作業効率だけでなく、作品のクオリティにも影響してしまうので、できるだけシンプルで綺麗なタイムラインを目指してみましょう。
※もちろん、アニメーションや複雑な映像のように層がたくさん重なる動画を作る場合は例外ですが、あなたのタイムライン、どうですか?(笑)
ひとてまで未来の効率倍増
さて、いかがでしたでしょうか?
初心者向けの内容でしたので、既に知ってるという方もいたかもしれませんが、動画編集初心者やあまり機能を使いこなせていない方には多少お力になれたのでは?と思います。
当たり前に聞こえるかもしれませんが、例えば①②で伝えたような内容は、わからないときは、使っているソフト名と機能名でググるのもひとつの手です。
1回調べて解決してしまえば未来の時間をずーと効率的に活用できます。
その1回は大変かもしれませんが、惜しまず調べることも大切です!
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今回ご紹介したタイムライン整理術や音声編集のコツは、映像制作や動画制作を行う方には必見のテクニックです。
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お読みいただき、ありがとうございました。
ではまた!
