2025.09.22

テレビ番組の映像制作、関わっている職業はこんなにある!

テレビ番組や企業映像、CMなどを見ていて「この映像、誰が作っているんだろう?」と思ったことはありませんか? 映像制作の現場では、見えていないところで実に多くの人が関わり、それぞれの役割を担っています。実は、一番コンパクトな撮影現場でも最低2~3人のプロが関わっており、おおがかりな映像を作るときには10人以上のチームになることも珍しくありません。 今回は、映像制作の裏側で活躍している「縁の下の力持ち」たちをご紹介します。

【①まずは定番:撮影現場でよく登場する職業】

 

■ ディレクター(現場の指揮官)

撮影の現場で何をどう撮るかを管理する役割。小規模の現場ですと全体の進行を管理する役割も兼務します。撮影の流れや構成、演者さんへの指示まで、現場全体をまとめるのがディレクターです。

 

■ カメラマン

映像そのものを撮影するプロ。構図、ピント、動きの指示など、現場では大きな存在感を放ちます。

 

■ 音声マン

インタビュー音声、環境音などを適切に収録する専門家。マイクの位置やノイズ対策にも熟練の技が求められます。

 

■ 出演者・取材先の方

当然ながら、番組の主役になる人たちも現場の一部。俳優、モデル、リポーターやインタビューされる人などがこれにあたります。

 


現場を支える縁の下の力持ちたち

 

■ AD(アシスタントディレクター)

ディレクターの補佐役。料理のディスプレイ準備や、飲食店での撮影時に来店客へ許可を取るなど、細かい気配りが求められます。

 

■ 照明マン

より美しい映像を撮るために欠かせない存在。映像の印象を左右する“光”をデザインするプロです。

 

■ ドライバー・車両担当

撮影機材の運搬や、出演者・スタッフの送迎など、スムーズな現場移動を支えます。運転がうまいだけじゃなく、細かい気配りが大事になります。テレビ局には「車両部」があることも。

 

■ ヘアメイク・スタイリスト

出演者の身だしなみを整えるプロフェッショナル。特に芸能人やモデルを扱う現場では必須の存在です。

 

■ 専門家 (よく見かけるのはフードコーディネーターなど)

番組で専門的なことを扱う際は、監修などのため専門家を呼ぶこともあります。例えばフードコーディネーターは料理系番組などで、見栄えよく美味しそうに料理を見せるための専門家。企業VPなどでも登場することもあります。

 

 


表には出ないけど欠かせない職業

 

■ プロデューサー

番組全体の方針や予算、進行管理などを行う“裏の総監督”。

制作規模が大きくなると、複数のプロデューサーが関わることも。

 

■ 編集

撮影した映像を構成して1本に仕上げるプロ。

明るさや音、色味の調整など細かな部分にまで目を配ります。
最近はディレクター自身が“ざっくり編集(オフ編集)”を行うこともありますが、最終仕上げは専門の編集者が担当することが多いです。

 

■ カラリスト

ログ(LOG)やロウ(RAW)と呼ばれる、あと調整を前提とした映像データを、美しく調整する専門家。映像の質感を左右します。

 

■ MA(Multi Audio)エンジニア

ナレーション、環境音、BGM、効果音などをバランスよくミックスする音の仕上げ担当。映像の完成度を“あと1割”上げてくれる存在です。

 


生放送や番組制作の裏側にいる専門職たち

 

■ 構成作家

番組の流れやセリフ、展開などを台本として書き上げるライター的な存在。

 

■ TK(タイムキーパー)

生放送での「時間」を完全にコントロールする存在。放送時間に対して絶対的な権限を持つ人です。

 

■ リサーチャー

番組に必要な情報を事前に集め、内容の信ぴょう性をチェックする役割。意外と知られていない職種ですが非常に重要です。

 

 

豆知識:CMや映画など、名称が変わることも

ちなみに、テレビ番組では「ディレクター」と呼ばれる職種が、CMや映画の現場では「監督」と表現されることもあります。
また、照明担当は「技師」や「助手」、音声は「録音技師」など、呼び方がジャンルによって異なるのも特徴です。

 


●映像は“チーム”でつくるもの

 

映像制作の現場は、決して一人では完結しません。
現場に出てくる人、編集室で作業する人、下準備を整える人、見えないところで支える人——それぞれが力を発揮し、ひとつの作品をチームで仕上げています。

 

コブラ映像札幌では、撮影・編集・音声・ナレーション・スタジオ収録までワンストップで対応可能です。
「映像制作って誰に頼んだらいいか分からない…」という企業様でも、お気軽にご相談ください。

 

Blog一覧へ戻る