札幌映像制作のプロが教える!スタビライザーを使った高品質な動画制作テクニック
近年、動画制作のトレンドとして、スタビライザーを使った(ような)撮影が増えてきています。これらをうまく活用することで、動画のクオリティをぐっと上げることができるので、今回はスタビライザーを使った撮影についてお伝えします。
●そもそもスタビライザーとは?
一般の方でもわかるようなものだと
このようなものです。
最近よく見るようになったのではないでしょうか?
ちなみに私たちプロが使うものはこのようなものとはまた別のものです。
それがこちらです。
スタビライザーは、カメラの手ブレを抑えるための装置です。
手持ちでカメラを動かすと、どうしても手の揺れが映像に影響してしまいますが、スタビライザーを使うことで、その揺れを軽減し、滑らかな映像を撮影することができます。
●スタビライザーで動画のレベルが一段あがる!
スタビライザーで上手に撮影することで映画のような画を撮影することが可能となります。
例えば、歩きながらの撮影や、動きのあるシーンを撮影する際に有効で、まるでカメラが空中に浮いているような滑らかな映像を作り出すことができます。
スタビライザーでのぶれの設定にもよりますが、微妙な手振れも含めて常に画が動いているような動画は新鮮で最近流行っているように感じます。
●映画のようなリッチ感
映画の撮影の裏側ってご覧になったことありますか?
テレビのような撮影方法もありますが
例えば
長いレールを引いて前後左右に移動しながら撮影したり
クレーンでカメラを上下や斜めに移動したりして
撮影しています。
↑例えばこのような感じの機材です。
(どのような映画を撮影するかにもよりますが)要するにとっても大規模な設備のもとで撮影しています。
これらの機材と技術によってカメラの視点が随時流れるように動きと迫力や臨場感を演出できます。
もちろん同じ「規模」での撮影はさすがに厳しいですが、スタビライザーを使うことでレールやクレーンの動きに似せた映画のようにリッチな動画撮影も可能となります。そして、その両方を組み合わせた動きもスタビライザーなら比較的容易に出来ます。
他にも、ピントのボケを生かした映像にも応用することができます。
スタビライザーを使わなくてもピントを活かした撮影方法は色々ありますが、例えば、手前のぼけた被写体からスムーズに被写体が現れる演出の際に、スタビライザーをつかってゆっくりと横切るように(なめる)撮影した映像は、動きと奥行きの両方を感じさせ、映画のような仕上がりを実現することができます。
●スタビライザーを使った撮影技術はいろんな場所で活かせる
またスタビライザーでの撮影はいろいろと応用が利きます。
意外かと思いますが大きなイベント会議などでもこの技術を使うことがあります。
会議などは定点カメラで撮っても動きが無いので正直退屈な画になってしまいがちです。
ですが、スタビライザーでカメラの動きを付けて撮影をすることで、躍動感や奥行きのある映像が撮れてダイジェスト動画などを作った時も見た人を飽きさせないパワーがあります。
●スタビライザーとドローンの違い
さて、これを読んでいる人から
「ドローンと何が違うの?」
という質問も飛んできそうですので、それにも回答していきます(笑)
結論から申し上げますとスタビライザーとドローンは違います。
ドローンは空中で上下左右に動き回れるから一緒の画が撮れるのでは?
と考えるのは至極当然かもしれません。
実際物理的には可能です。
ドローンは色々なタイプがあり室内や人物の近くでの撮影が唯一可能なドローンはマイクロドローンというタイプです。これはドローンの中でも非常に難易度の高いもので、ゆっくり動かすのには向いていません。付属しているカメラもそんなに綺麗には写せません。
対して、
スタビライザーには高画質のレンズの付いたカメラを載せられることも利点のひとつです。
しかし私が思う最も明確な違いは、スタビライザーは人が手で持って撮影するからこそ表現できる「質感」です。
ドローンは空中に浮かびながら安定した映像を撮影できますが、スタビライザーは手で持っているため、適度な揺れや人間らしい動きが加わります。
要は不安定であるが故、また人が手で持っているからこその微細な動き、テキストで見ると微細な違いかもしれませんが、映像作品となった時、撮影の幅が広がり、より臨場感のある映像が作れるのです。
●注意点:技術を求められる
スマホにスタビライザーを付けての撮影は、スマホ撮影に慣れている人ならある程度撮影は可能かもしれません。
しかしながら、プロ仕様のカメラとスタビライザーを使っての撮影は簡単ではありません。
撮影技術が必要になります。
とはいえ、できるようになると本当に撮影の幅が広がるだけではなく、完成動画のクオリティが上がりますので、チャレンジしてみてもよいかもしれません。
●そんな映画のようなリッチな動画を安心価格で求めたい方は?
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