
動画撮影に役立つ:光と太陽とスケジュールの話
今回はちょっとだけ撮影に関する小話です。 動画撮影において、光源は最も重要な要素のひとつです。特に屋外の撮影では太陽光への依存度が高くなるので、今回は、光と太陽と実際の撮影の小話をブログにしました。
●外での光源は太陽がすべて
屋外での撮影において、太陽は唯一無二の光源です。しかし、太陽の光は一日の中で大きく変化します。そのため、太陽の光を考慮して撮影を行うのと、何も考えず撮影するのでは、撮影スケジュールや撮れる画が大きくかわってきます。
例えば、飲食店の撮影を行う際、外観の撮影タイミングを考慮することが欠かせません。通常、店内の料理や内装の撮影の前に行うことが多いですが、外観を撮影する時間帯を誤ると、望ましい光の条件を逃してしまう可能性があります。
そこで、、、
●できるカメラマンはスケジュールを考慮する
太陽の光は季節的な兼ね合いで日の出・日の入りが変わりますが、東から登って西に沈みます。対して、屋外の建物の向きは建物ごとに異なります。(サイズも立地も向きも様々です。)
太陽の位置は人間の力では変えられないため、撮影スケジュールを決める際にはこの点を考慮することが重要です。
例えば、先ほどの飲食店の例えに沿ってお伝えすると、飲食店の外観を最高の光の状態で撮影するためには、外観撮影の時間を先にスケジュールに落とし、それ以外の時間で店内の料理や内装の撮影を行うと、効率的に撮影を進めることができます。
こうした計画を立てることで、カメラマンの作業効率が向上するだけではなく、より良い映像を残すことが可能になります。
●順光と逆光の活用
撮影に慣れてないとそもそもカメラと光の関係もふわっとしているかもしれませんので、光についてもここでおさらいしましょう。
・順光
順光は被写体がしっかりと明るく映り、色の再現性が高くなるため、飲食店の外観撮影では特に重視される光の方向です。特に朝だけ順光になる場所もあるため、事前に撮影予定地の光の動きをリサーチすることで、より良い画作りが可能になります。
・逆光
逆光は建物の正面が暗く背景の空などが明るくなるので、基本的には避けるべきです。
(ただし、あえて逆光を利用することで、幻想的な雰囲気を作り出すこともできます。)
●天候と光のバランス
天候によっても撮影の仕上がりは大きく変わります。
快晴の日:光が強く、シャープな映像が撮れますが、影が強く出やすくなるため、レフ板や補助光を使って影を和らげる工夫が必要です。
曇りの日:光が拡散され、柔らかい映像が撮れるため、ポートレート撮影や料理の撮影に適しています。ただし、コントラストが低くなりがちなので、補助光によるタッチづけなどが求められます。
雨天時:しっとりとした質感や街のリフレクションを活かした撮影が可能になります。特に飲食店の夜の撮影では、濡れた地面に反射する光が美しいシーンを演出することができます。
●まとめ
私たちが撮影をする際、単にカメラを回すだけでなく、光とどのように向き合うかを常に考えています。特に太陽と建物の向きを加味しスケジュールを適切に組むことで、無駄なく効率的に撮影を進めることができ、二度手間を防ぎつつ、より良い映像を残すことが可能です。
これを知っておくことで、撮影現場でのスケジュールをよりスムーズに組み立てることができ、クオリティの高い撮影を実現できるようになりますよ。
ということで、今回は以上です。少しでもお役に立てれば幸いです。
「なんとなく撮る」から「狙って撮る」へ。
光の読み方ひとつで、撮影の仕上がりは大きく変わります。
私たちは、太陽の動きや建物の向きを見極めながら、ベストなタイミングで撮影することで、無駄なく、そして印象に残る映像をお届けしています。
北海道で…
「高品質な動画を作りたい!」
「プロに任せて、安心して撮影を進めたい!」
そんな方は、ぜひ一度ご相談ください。
▼ 撮影に関するお問い合わせ・ご相談はこちらからどうぞ