2024.03.21

【良い動画制作のヒント①】 聞くチカラ 編

前回は、 「映像のプロが思う良い動画とそうでない動画の違い」 についてお伝えいしましたが、 では、いざよい動画を作ろうと思った時に必要になるものがあります。 それが情報です。 クライアント(動画制作依頼主)、そして商品のことを理解しないと作れません。 しかし、意外と理解しないで動画を作っている人が もしも今これを読んでいる方が、 「お客様の情報を知らない、また、動画の目的を知らないで動画制作を行っている。」 もしくは 「どれくらい情報を取るべきか?とる方法がわからない」 というような方の場合は是非一度見てみてください。

~~~~~~~~~~~
前回のブログ
映像のプロが思う良い動画とそうでない動画の違い
「こちら」から
~~~~~~~~~~~

 

●良い動画づくりに必須な情報

 

 

前回のブログでは、良い動画は意図が伝わる動画とお伝えしましたが、その為には「情報」が必須です。

それっぽい動画を作ることはだれにでもできますが、やはり意図を伝えるためには、
例えば企業紹介動画や採用促進のための動画であれば、その「企業」について知ることが重要なことは言うまでもありません。

 

 

●あたりまえのことに目を向ける

 

 

さて、ヒアリングをしていると、クライアントからこんな言葉が出ることがあります。

「うちの業界では、こんなことはあたりまえだから、わざわざ見せなくてもよいよ」

というものです。
さて、その内容を聞いたあなたは、
「私も知っていた」であれば、100歩譲ってそのままその意見を享受してもよいかもしれません。(本来であれば、周りの人に聞いてみるのが正解ですが、ここでは、割愛します。)

ですが、
「この業界ではあたりまえなのか~、わたしは知らないことだけど」
で享受してはいけないです。

自分が知らないから、知らない人に伝わる表現が出来るはず。

その業界にいないあなたが知らないということは、他の一般の方も知らない可能性が高いということ。

例えば、その企業の紹介動画を作るにしても、採用のための動画を作るにしても、見る人は「その業界の外」の人です。

であれば、その当たり前は、他の人は知らないですし、魅力になることは多々あります。

かなりざっくりな例えで申し訳ないですが、その業界では、ある業務の前に安全確認や品質調査をすることが、当たり前のことだったとします。

でもそれを知らない外の人がそれを見たら、「すごい!ちゃんとしているんだ!」と思うことも十二分にあるのです。

ですので、情報収集の際、なかなか情報が取り出せない引き出せない場合は、当たり前のものにも注目してみると新しい情報や切り口が見つかるかもしれません。

 

 

 

●知らないことは失礼ではない。

 

 

知らないことは、悪いことではありません。

クライアントはその業界のプロで、こちらは動画制作のプロです。
クライアントの業界のことは正直わかりません。
これは本当にわかりません(笑)

もちろん一般的なことはある程度分かりますが、やはり専門的なことはわからないのです。

ですが、これは前述のように悪いことではないと考えています。

前述のように基本的に動画はじめ情報を多に発信する際、それは、社内向けなどでない限り、「知らない人」に伝える為の動画だからです。

・その業界の人じゃないからこそ、普通の人がわからない専門用語に気づく

・その業界について知らないからこそ、普通の人から見たときの魅力に気付く

そういった気付きこそがむしろ制作会社に必要なことであると考えています。

ただし補足をすると、「業界では当たり前=同業他社にそれをアピールしているのを見られると恥ずかしいこと」となるのもよくわかります。そこは折衷案として、映像にはさりげなく盛り込むがあえてテロップやナレーションでは言わないなどの配慮はあったほうが良いかと思います。

 

 

 

●動画取材で重要なことは「興味を持つこと」

 

 

ここまで、ヒアリングの重要性と切り口について触れましたが、

「なかなか人に話を聞くのは難しい」
と思ったり
「知らないことは、恥ずかしい、失礼かも」

と思う方もいらっしゃるかもしれません。

もちろん不躾な態度はよくないですが、私の経験上普通に話をして、問題が起こることはケースバイケースですが、ほとんどありません。

また往々にしてヒアリングの際は、制作の上で双方時間をとってその為の打合せをするとクライアント側もわかっているはずだからです。

そのうえで、聞くポイントと情報を引き出すコツをお伝えすると、
それが、見出しの「興味を持つ」ということです。

・わからない単語があれば聞く
・わからない内容のことは、何度も確認して聞く
・答えに対して、さらにその原因や理由がありそうなら聞く。

箇条書きにすると少し堅苦しく見えますが、
簡単に言うと、あなたが『?』と思ったら素直に聞く。

ということです。

これを作業のように、淡々と聞いてしまうと不躾(に見えてしまう)かもしれませんが、”興味があります”という態度で聞くと違ってきます。

相手は、その業界のプロで働いている人ですので、自分のことに興味を持ってくれることはいやな気持はしないですし、基本的にそういった方々は嬉しいはずです。

ですので、興味をもって話を聞くことは、相手もうれしいですし、情報もしっかりと収集できる一つのコツでもあります。

 

 

 

●失礼ではない事前準備

 

 

ここまで「知らないからこそ」の強みやできることをお伝えしましたが、
かといって、まったく何も準備をせず人に会うということは、やはり失礼です。

ヒアリングの際にやっておくとよいことを簡単にまとめると

・企業さんのホームページ見る

まず最低でもこれくらいはしておかないと、さすがに失礼に当たります。

このホームページを皮切りに、自分からとれる情報は、思いつく限りでも構いませんので、とっておくに越したことはありません。情報収集はもちろんですが、「クライアントへの誠意」にもつながります。
例えば、

・SNSがあれば見ておく
・担当者とヒアリングする方が違う場合は、事前にヒアリングする方について聞いておく
・書籍を出していたら書籍を確認する(時間がかかるかもしれませんが)

等です。

少し面倒なことかもしれませんが、先の「興味を持つ」と共通して、やって損はないです。
そして疑問点を洗い出しておく。これをやっておけばヒアリングで聞き忘れることはほとんどありません。

 

 

 

●動画づくりに真摯に向き合うこと

 

 

 

さて、今回は弊社で得意としている、企業紹介動画を制作するケースなどをイメージして記載しましたが、
「情報を取りに行く」
という姿勢は重要です。

下請けの下請けなどになると撮影に際して、ほしい情報をスムーズに取れない可能性もあるかもしれません。
まして、おおもとに直接連絡して何か聞くことは都合が悪いことかもしれません。
ですが、
こちらから
「ここに確認とれませんか?」
とアプローチしたり、身近な人で関係者がいれば、その方に聞いたりすることは可能です。

ここまで聞くと
「めんどくさい」
と思われるかもしれません。

「はい、実際めんどくさいです(笑)」

ですが、なんとなく動画を(簡単そうとか、もうかりそうとか、軽い気持ちで)始めた人ほどこれはおそらくしないでしょう。

逆に言うと動画制作、撮影などこの業界に興味のある方は、
おのずとこの重要性に気づきアクションを起こす方が多いと思いますし、一つの重要なファクターとなります。

こういうところで、他と差がつくこともあるので、馬鹿にできないそれが聞くチカラです。

(余談)
ちなみに弊社では最近某インフラの会社の動画制作を行いました。
制作物はその企業の紹介動画です。
その企業には、いろいろな部署がありました。
もちろんその企業の紹介動画ですので、それらの部署についてもちゃんと伝える動画にする必要があります。 私たちはどうしたでしょうか?
全部の各部署の専門の人全員に話を聞きました。
大変そうに見えますが、ちゃんとした動画を作るうえでは、とても重要なことなのです。
ちなみに、書き方のせいでハードに見えるかもしれませんが、実際はそんなことはなく、各部門の専門家の方と話すことは、聴く側にとっては知識教養を広げるたくさんの刺激をいただける場ですので大変ありがたいですし、楽しいのです。

 

 

 

●おわりに(まとめ)

 

 

 

さて、今回は、情報収集の一つである「聴く」というところに焦点を当ててブログ書かせていただきました。

ざっとまとめると
・情報の引き出しポイントとして:当たり前の部分をみおとさないこと
・知らない ということを最大限に生かすこと

・人に聞くときは、相手に興味を持つこと
より気持ちよく話していただくために、事前に取れる情報はとっておくこと
・疑問点を洗い出しておくこと
という感じです。

最後は少し泥臭い表現になってしまいいました。

仰々しくそして、細かくお伝えしましたが、これらは極端な話、動画づくりに限らず情報収集においては「あたりまえ」のことかと思います。

ですが、
「私はヒアリングがうまくできてないな」
「もっといい動画を作りたいけど情報をとれてないな」
と思う方などのお役立てればと思い、あたりまえですが重要なことを書かせていただきました。

 

皆さんの動画制作のお役に立てば幸いです。

 

ではまた次回

 

Blog一覧へ戻る