2026.01.09

「このまま流せる」が最高の編集!?プロが語る“引き算”の動画編集術

映像編集といえば「どこをどうカットするか」「どう見せるか」に注目が集まりがちですが、実は“あえて何もしない”という判断が、映像の完成度を高めることもあります。 今回は、プロの編集者だからこそできる「引き算」の視点について、現場の実例を交えながらご紹介します。

●「編集しない勇気」が映像の質を高めることもある

 

映像編集と聞くと、

「どこをカットするか」

「どうテロップを入れるか」といった“足し算”のイメージが強いかもしれません。

 

 ですが、実は“何もしない”という判断が、作品全体のクオリティを底上げすることもあります。

 

 今回は、そんな「引き算の編集」に関する話です。

 

 

●現場では、あえて“何もしない”という選択もある

 

映像制作の現場では、カメラマン・照明・編集といった各ポジションにプロがいます。

 それぞれの職人技が光る場面も多いですが、意外と見落とされがちなのが「何をしないか」の判断です。

たとえば照明。

 

 自然光が絶妙な雰囲気を作っている場面では、無理に照明を追加せず“そのまま活かす”ことがベストな選択になることもあります。

 

 ところが現場によっては「仕事してる感」を出すために余計な照明を足してしまうこともあります。(さぼってると思われたくない!とかなにかしなきゃ!って思っちゃうとこうなることがあるかもしれませせんね。)

カメラマンも同様です。
誰が見てもベストな位置があるのに、アングルを変えすぎて“惜しい画”になってしまうこともあります。

こういった「工夫しすぎ」がかえって映像の邪魔になることもあります。

 

 

 

●編集者の仕事は「足し算」よりも「引き算」が多い

 

編集の現場でも同じことが言えます。

 良い映像が撮れていれば、カットをせず“そのまま流す”という判断も立派な編集。
それを見極めるのが、編集者の力量です。

弊社でもよくある例がスポーツドキュメントの映像です。
たとえば野球のプレーシーン——
サヨナラ勝ちのシーンで
打った → 点が入った → ベンチが盛り上がる
この一連の流れをノーカットで流すことで、視聴者が臨場感を感じられるように編集しています。

カットしてしまうと、その場の空気や感情の流れが断ち切られてしまう。
編集を“しない”ことで映像が持つ空気を守る、そんな判断が必要です。

 

 

 

●編集の流れと“削るべきところ”の見極め

 

編集作業ではまず、収録した素材を大きく並べて構成を組み立てていきます。

そこから、「必要な要素だけを残して削っていく」ことでストーリーに沿った映像が仕上がっていきます。

編集の経験が浅いと、不要な装飾を加えすぎたり、逆に削りすぎて重要なシーンまでなくしてしまうことも。

 重要なのは「何を残すか」の判断力。

・長めに流して余韻を見せるシーン

 ・テンポよくカットして伝えるシーン

 これらを映像全体のバランスで見て、最適化していきます。

 

 

 

●テロップや装飾も「必要最小限」がベスト

 

装飾についても同じです。

テロップを入れすぎると“情報過多”でごちゃごちゃした印象になってしまいます。

 弊社では、会社や動画の種類ごとに装飾のルールというほどではないですがさじ加減があり、適量のテロップのみを使用しています。

「全部入れたくなる気持ち」はわかりますが、視聴者が見やすく、理解しやすい映像に仕上げるためには、あえて省略する勇気も大切です。

慣れていない方ほど、まずは「必要最小限だけ入れる」ことから始めてみると、自然と全体のバランスが良くなっていきます。

 

 

 

●最後に|“なにをしないか”がクオリティを決める

 

編集や撮影というと、「何をするか」が注目されがちです。

 ですが、プロの現場では「なにをしないか」という判断こそが、作品全体の完成度を大きく左右します。

テロップもカットも光も――
すべてを“盛る”のではなく、本当に必要な要素を“残す”こと

それが、視聴者にとっても心地よく、伝わりやすい映像につながるのです。

 

 

 

●映像制作・編集のご相談はお気軽に

 

弊社・コブラ映像札幌では、映像の企画から撮影・編集までを一貫して対応。

視聴者に伝わる“ちょうどよい引き算”を大切に、ブランディングや社内コンテンツにふさわしい映像をご提案しています。

「カットの仕方がわからない」「映像にまとまりがない気がする」など、
まずは気軽にご相談ください。

 

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