動画撮影カメラマンへの道
今回は動画撮影のカメラマンを目指す方にちょっとでも役に立てばとブログを書かせていただきました。
●これからカメラマンを目指す人へ
近年You tubeの普及などに伴い、手軽に動画も作れるようになりました。
しかし、カメラマンがいなくなったかといえば、そんなことはありません。
その証拠に実際私たちはいままでどおりお仕事をいただいています。
(100年後どうなるかはだれにもわかりませんが)
それっぽい動画を作るだけなら、プロの撮影は不要かもしれませんが、「リアルにあるものを被写体にしてちゃんとした画を残したい。」
このようなニーズは今でもありますし、これからも続くと思います。
例えば先日のブログ「動画は資産」でお伝えしましたような動画も同様です。
何より、規模が大きくなるにつれ、世の中に”業種”というものがあるように、全部自分でするのではなく「プロに任せる」という人は一定数いらっしゃいます。
さて、少し硬い入りになりましたが、弊社にも実は2月から新しくスタッフが入りました。
(動画を撮影する)カメラマンとしてはまだまだ初心者でしたが、日々成長をしてくれていますので、自分の若いころを思い出しつつ一緒に仕事を頑張っています。
今回はそんなカメラマンを目指す方・新人カメラマンのために、おこがましいかもしれませんがちょっとしたアドバイスをブログにまとめました。
※以下カメラマン=動画撮影カメラマン
●はじめの一歩は、まずはアシスタントから
例えば弊社のような撮影から動画の編集まで行うような会社に入社した場合であっても、他にも例えばテレビ局などに入社した場合でも
(昔はわかりませんが)
「はい、じゃ、明日から撮影よろしく!」
とはなりません。
最初からどんな動画もとれちゃう人は一部の天才だけですので、まずはやはり勉強が必要になります。
先輩カメラマンにアシスタントという形でついていき学ぶことになります。
●会社によっては「音声マン」も
You-tuberなら、スマホ一つで音も動画も撮ることはあるかもしれませんが、プロの世界では、カメラ単体で動画の撮影と音の収録を一緒にすることはありません。
テレビなどで見たことあるかもしれませんが、音を拾うためのマイクがちゃんとあり、音声マンが存在します。
※ロケ番組などをイメージするとわかりやすいのではないでしょうか?
これは会社によってことなりますが、アシスタント時代に音声マンをさせる会社とさせない会社があります。
どちらも実際よしあしがあり、カメラだけを勉強させる会社さんの場合は、「カメラだけしっかりと集中して勉強してほしい」という意図がちゃんとあります。
ちなみに弊社では、カメラアシスタントをする際に、音声マンの経験も一通り行います。
理由としましては、音声マンも一通り勉強することで
{カメラマンになった時は音声マンの気持ちが、音声マンになった時は、カメラマンの気持ちがわかる}ので、
双方がどのような画をとりたいか?音をとりたいか?を考えて仕事ができるようになるからです。
また、弊社の場合撮影会社ではなく動画制作会社になります。
したがって、双方を知っておくことで、制作全体を知ることにつながり、よりクオリティの高い動画づくりに活かせるから音声マンも経験してもらっている、
というわけです。
もしかしたら、現場の人によっては、先輩(や責任者)から説明もなく音声マンなどしている方いるかもしれませんが、上記のようにちゃんと理由があるので、へそを曲げずに頑張ってくださいね。
もしくは、思い切って仕事を振った人に聞いてみるのもよいかもしれません。上記以外の理由がちゃんとあるかもしれませんので。
●アシスタントからカメラマンにステップアップするためにはどうするか?
さてここからが私が一番アシスタントの人に伝えたいことです。
【ポイント①】聞く・見る・学ぶ(あなたの目の前にいるカメラマンはすごい人(かも(笑))
カメラマンの上にはディレクターやプロデューサーといった役職の人がいます。
例えば組織図的なイメージをすると、彼らの言うことは絶対とまではいわないですが、カメラマンより権限があるわけです。
ですが、現場は完全トップダウンでガチガチかというと、実はそういうこともありません。
もちろん、ディレクターやプロデューサーから要望や指示がでることはありますが、実は細かい指示が飛ぶことはあまりありません。
では現場でどのように画を撮るかを誰が決めているか?
それは、カメラマンなわけです。
これは私の経験則で申し訳ないですが、昔になるほどおそらく無理な依頼や逆に丸投げなんかも多々あったかと思います。
もしかしたら、あなたの目の前にいるカメラマンはそんな荒波(や修羅場)を超えてきたカメラマンかもしれません。
せっかく近くにカメラマンがいますので、学べる部分盗める部分は勝手に取りにいきましょう。
【ポイント②】自分なりの画を考えながら仕事する。
ただアシスタントするだけでは、カメラマンには近づけません。
アシスタントをしながら、自分なりに
「自分だったらこう撮るな」
「こんな演出したらおもしろいかも」
など
考えてみるとよいです。
自分の頭を使ってイメージをしていますので、学びにもつながりやすいです。
さらに、自分なりの画をイメージした後は、先輩の画と比較し良い部分を学んでいくことでとても良い訓練になりますのでお勧めですよ。
【ポイント③】アシスタントの仕事に徹しない
え?って思いますよね(笑)
もちろん始めたばかりの時はアシスタントの仕事はちゃんとしてくださいね。
仕事をするなと言っているわけではないのです。
何が言いたいかというと、アシスタントがアシスタントになりすぎているということです。
どういうことかというと、皆さんがなりたいのはアシスタントではなく、カメラマンですよね?
アシスタントの仕事は大切な仕事かもしれませんが、みなさんの進む道は完璧なアシスタントではなく、カメラマンです。
アシスタントに徹しすぎた結果さっきのポイント①や②ができてない人を私はよく見かけます。
アシスタントの仕事をないがしろにしてほしいわけではないですが、残念ながら人間何でもできるわけではありません。私も完璧な人間ではありません。
私目線ではありますが、アシスタントに徹することは楽です。
アシスタントの仕事がある程度できるようになったら、アシスタントを極めるのではなく、カメラマンになるために必要なことやできることをやることを個人的にはお勧めしたい。
ということです。
(現場のカメラマンの先輩に見られたら怒られそうですが(笑))
●おわりに ~今は便利な世の中~
以前のブログで映画に少し触れましたが、昔は今のようにネットフリックスやYou-tube等のように気軽に動画を見られるものはありませんでした。
ですので、レンタルビデオ屋さんやさらに昔なら映画館などに足を運んでそれから作品を見て演出や雰囲気を学習していました。
もしも野球の撮影の仕事が入りそうであれば、野球の映画やスポーツ系の映画を見て勉強もしました。
そうやって、いろんなカテゴリーの動画を自分で探し出すだけでもひと苦労の時代がありました。
ですが、今は便利でYou-tubeで検索するだけで、大抵の動画の参考例はたくさん見つけることができます。
皆さんはとてもラッキーな時代に生きているのかもしれません。
使えるものは是非使って、みなさんが素晴らしいカメラマンになることを願っています♪
※今回お伝えしたことがカメラマンになるうえで絶対というわけではないですし、必ずしもあなたの役に立つかもわかりません。
ですが、もしもカメラマンを目指している方の助力に少しでもなれば幸いです。
コブラ映像札幌では北海道札幌を中心に動画制作・映像制作編集をおこなっています。
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ではまた