
スマホはプロの現場でも使える?撮影機材としての実力を正直に語ります
スマホのカメラ機能もとってもよくなってきました。 近年では、スマホだけで映画を撮ったり、スマホだけでCMを制作したりするケースも出てきており、話題を集めることもあります。 実際、スマホの撮影機能は確実に進化していて「ここまで来たか」と思うことも少なくありません。 この記事では、映像の現場で実際にスマホはどのように使われているか、個人的な所感を交えつつ整理してみました。
●スマホでの撮影が現場で活躍するシーン
まず最初にお伝えしておきたいのは、「スマホ=プロは使わない」というわけではないということです。
実際の現場では、スマホをあえて使うことで助かる場面がいくつもあります。
・移動中や思いつきの撮影に強い
たとえば、車で移動しているときにふと見えた美しい風景や、車内の様子をカットとして使いたい際に、 わざわざ車を止めて機材を取り出すのは現実的ではありませんが、スマホであればすぐに取り出して手軽に撮影できます。こうした「ちょっとした景色」を逃さず押さえられるのは、スマホならではの強みです。
・狭い場所でも大活躍
スマホはコンパクトで薄いため、大きなカメラでは入りにくい車内やデスクまわり、狭い部屋などでも活躍します。
とくに寄りの撮影(アップ)や、限られたスペースでのカットを撮りたいときには、スマホの取り回しやすさは抜群です。
●スマホの撮影技術がここまで進化している
数年前と比べると、スマホのカメラ機能は驚くほど進化しています。
とくに進化を感じるのは以下のような点です。
・手ブレ補正がすごい
最近のスマホは、手ブレ補正機能が非常に優秀で、カメラを持って歩いていてもブレが少なく滑らかな映像が撮れます。
担ぐタイプのカメラと比べても「こっちのほうが自然で綺麗に撮れるかも?」と思うこともあるくらいです。
・自動フォーカスも自然になってきた
オートで撮影しても、自然なフォーカスで綺麗に撮れるのもスマホの強みです。
昔の機種だとピントの合い方が雑だったり、急にフォーカスが切り替わったりしていたのですが、最近のスマホはそのへんも自然です。
・素人でもそれっぽく撮れる
手ブレもなく、フォーカスも自然なので、撮影経験があまりなくても「それっぽい画」が撮れてしまうという点も大きな進化です。
誰でも簡単に見栄えの良い映像が撮れるというのは、映像制作の裾野を広げるという意味でも大きな意味があると思います。
※あたりまえですが、運転するひとが撮影することはダメですよ!
●それでも「やっぱりカメラが良い」と思うポイント
スマホの性能は非常に優れてきていますが、それでも私のような玄人は「やっぱり専用カメラの方がいいな」と感じてしまいます(笑)
玄人目線すぎるとあまり意味がないですので、その気持ちをおさえて、客観的に「カメラの方が良いな」と思う部分を解説します。
・遠くのものはやはり苦手
スマホのレンズは物理的に小さいため、望遠にはやや弱さがあります。
遠くの被写体をズームして撮ると、画質が粗くなってしまったり、フォーカスが合いづらかったりすることがあるのは、スマホでは避けられない課題です。
・カメラワークには限界がある
業務用カメラでは、滑らかなズームやパン(左右の動き)など表現の幅が広いのが特徴です。
スマホでも一応それらの動きはできますが、どうしてもぎこちなかったり、安定感に欠けたりすることがあります。
(オート機能がある程度優秀なので、自分の意志ではなくてカメラの機能依存になりがちです。)
要するに技術のあるプロだからこそ、スマホよりいわゆるちゃんとしたカメラで撮ったほうが、技術のある画がとれるので、スマホよりカメラを好むということです。
●スマホは「奥の手」
それでもスマホ撮影が重宝されるのは、**「手軽さ」と「柔軟性」**にあります。
実際に、プロ向けの映像業界雑誌でも「スマホ撮影特集」が組まれるほど注目度は高まっており、スマホだけで映画を撮影する事例も登場しています。
ここからは、私個人的な主観ですが、やはりプロの世界では、信頼性の高い機材であることが前提で、かつ使い慣れているカメラでベストなパフォーマンスを発揮したい。というのが本音です(笑)
現場では、スマホはあくまで“奥の手”として、そして制作物のつなぎやカットシーンを撮影する補助としてうまく利用するのが現状の上手な使い方かな、というのが今の私の考えです。
●まとめ|スマホを活かすのは“現場力”と判断力
スマホは、確かに万能な撮影機材ではありません。それでも、「今、この瞬間を逃さず撮る」ための道具としては非常に優秀です。
現場ではカメラとスマホを使い分ける判断力が求められますが、うまく活用すれば、スマホは立派な撮影機材のひとつになります。
これからも、スマホの進化とともに、映像制作の現場も柔軟に変わっていくのだと思います。
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